漆器づくりの土台を担う木地師。
目では分からないほどの精度が要求される木加工の技術でありながら、その技の細部は漆を重ねて塗ると使い手には見えなくなってしまうもの。
Lrでは塗装を薄くし、色目や木目などがシンプルな材質を選ぶことで、木地が持つ味わいと職人の優れた技術を感じられるデザインにしています。
塗った漆を拭き取りながら、木目を活かした仕上げにする「拭き漆」。
塗る、拭き取る、乾燥させるを繰り返すことで、独特な艶と木目が表面に現れます。
漆は湿度によって乾燥する性質があるため、季節や日によって色づきが異なります。微妙な変化を見極めながら、塗り進めていくのには熟練の技術が求められるのです。
漆の代替として用いられることも多いウレタン塗装。
新たな塗装の可能性を模索する職人が、一度ずつ塗料を変えながら塗りと研ぎを3回繰り返し、つるつるになるまで仕上げ加工をしています。
汚れにくくメンテナンスの手間もかからない、美しさと実用性を兼ね揃えたクリアな表面に仕上げています。